住まいにも寿命があることをご存知でしょうか。せっかくのマイホームですから、できるだけ長く快適に住めるようにしたいものです。そこでこの記事では、住まいの寿命や寿命を延ばすためにできること、大きな災害への対策を紹介していきます。
住まいには寿命がある
住まいの寿命は、建物の構造によって変わってきます。代表的な構造だと、木造住宅は約30年、鉄骨住宅は約30~50年、鉄筋コンクリート住宅は約40年~90年といわれています。
ただし、更地にして土地を売る、建て替えをするなど、寿命以外の理由で解体された住宅も含めた平均値であるため、実際にはこの年数以上の寿命があるようです。
なるべく長く住み続けるためにできること
住まいの寿命は、住み方次第で伸ばすことができます。実際に、日本には築100年以上の住宅がたくさんあります。では、どのようなことに気を付ければ長く住むことができるのでしょうか。ここからは、住宅の寿命を延ばす方法を説明していきます。
日々の掃除を怠らない
長く住み続けるためにできることとして、まず日々の清掃が挙げられます。室内を清潔に保てるのはもちろんですが、掃除をすることでさまざまな設備の劣化を遅らせることができます。
とくに、外回りと水回りは気を付けて見ておきたいポイントです。外回りは壁のひび割れや雨どいの割れ、詰まりに注意しておきましょう。水回りでは、漏れや異臭があると住宅の土台や構造に影響する問題が起こっている可能性があります。
日々の清掃で様々なところに目を配ることで、異常箇所を発見できる可能性が高まり、早期発見につながります。すぐに対応できれば被害も最小限にとどめられますので、日々の清掃は重要な役割を持っているのです。
定期的な点検・メンテナンスを行う
自分で点検できない箇所は、プロに点検してもらうようにしましょう。定期的に点検を行うことで、被害や修繕費用を最小限に抑えることができます。
住宅の設備や機材は、一見きれいに見えても古くなっていることがあります。とくに、毎日使うお風呂、トイレ、キッチンなどの水回りは設備の老朽化が早くなります。
さらに、天候によって被害を受けやすい外壁も、定期的なメンテナンスをしておきたい箇所のひとつです。注文住宅の場合、定期的なメンテナンスがしやすいように、点検しやすい設計にしておくことがおすすめです。
リノベーションをする
リノベーションも、長く住むための対策のひとつです。住宅設備や配管は経年劣化していくものなので、交換やリフォームを定期的に行うことが大切です。
例えば、外壁を新しくすれば、小さな傷が開いて大きな裂傷になるのを防ぐこともできます。とくに、柱や梁などの構造部分以外をすべて新しくする全面リフォームは、劣化していた設備が新しくなり、結果的に長く住むことができます。
万一の場合に備えて保険に加入しておこう!
こまめな清掃や定期的なメンテナンスで、住宅の経年劣化を遅らせることができます。しかし、地震や台風などの天災のリスクに備えるためには保険に加入することをおすすめします。
とはいえ、保険会社によってプランが違っていてよく分からない、と感じる方もいらっしゃるかもしれません。そこで、ここからは住宅の保険について詳しく説明していきます。
火災保険とは
火災保険は、損害保険のなかのひとつです。さまざまな災害や事故によって建物や家財に生じた損害を補償してくれます。建物とは、建物本体と門、塀、物置などの建物に付帯していて動かせないもののことで、家財とは、建物のなかにある家具や家電、衣服などのことを指します。火災保険は、建物のみ、家財のみ、建物+家財の3種類から選ぶことができます。
火災保険の補償内容
「火災保険」が補償する内容は、火災による被害だけではありません。保険の種類やプランにもよりますが、一般的には、火災・落雷・破裂や爆発・風災・雪災(豪雪や雪崩など)・雹災・水濡れ・水災(台風や暴風雨)・盗難・外部からの落下や衝突などが補償の範囲に含まれます。これらの災害が原因の損害であれば、補償の対象になるので多額の修繕費用を支払う必要がなくなるのです。
また、最近は補償内容を細かくカスタマイズできる保険も出てきています。自分の家は高台にあるから水災を対象外にするなど、自分に必要な補償のみを選ぶことで保険料を節約することができます。
地震は対象外
ただし、火災保険は地震が補償対象外になっています。火災や津波でも、地震が原因の場合には損害を補償してもらえません。地震のリスクに備えるためには地震保険に加入しなくてはなりません。基本的に地震保険のみの加入はできないので、火災保険とセットで加入するようにしましょう。
まとめ
住まいには寿命があり、木造住宅で約30年、鉄骨住宅で約30~50年、鉄筋コンクリート住宅で約40年~90年といわれています。しかし、日常の清掃やメンテナンスをしっかり行い、リフォームをして設備を新しくすることで寿命よりも長く住むことができます。
また、自分の力ではどうにもならない災害に備えて火災保険に加入しておけば、いざというときの備えになるでしょう。せっかくのマイホームですから、長く住めるように日々のメンテナンスを怠らないようにしましょう。